GA4とA8.netの実績を1画面にまとめた話|無料のダッシュボードツールでできること


前回の最後で予告した通り、今回はこのブログの実績を確認するために作ったダッシュボードの話を書く。

なぜダッシュボードが必要になったか

サイトを運営していると、確認したい数字が2種類ある。1つはアクセス数(Google Analytics、通称GA4で見られる)、もう1つはアフィリエイトの実績(A8.netの管理画面で見られる)だ。

問題は、この2つが別々のサービスで、いちいち両方にログインして見比べないといけないこと。特にA8.netには「個人のアフィリエイターが自分のアカウントのデータを外部から自動取得する」ための公式な仕組み(API)が用意されていない。つまり、A8.netの数字だけは自動で拾ってくることができず、人間が見て手で転記するしかない。

そこで、「せめて1画面で両方見られるようにしよう」と思い、Looker Studio(Googleが無料で提供しているダッシュボード作成ツール。旧名Data Studio)でまとめることにした。

構成はシンプル

やったことは大きく3つ。

  1. GA4をLooker Studioに接続する:Googleのサービス同士なので、データソースを選んで認証を通すだけで数分で終わる
  2. A8.netの実績を書き込むためのGoogleスプレッドシートを新規作成する:列は「日付/インプレッション数/クリック数/成果件数/確定報酬額/メモ」の6つ。A8.netの管理画面を見た時に、この数字を手で転記していく運用にした
  3. 2に作ったスプレッドシートもLooker Studioにデータソースとして接続する:Looker Studioは複数のデータソースを1つのレポートに混ぜて置ける

Looker Studio側では、1つのレポートの中に「GA4のグラフ」と「スプレッドシートのグラフ」を並べて配置するだけでいい。裏側でデータをつなぎ合わせる必要はなく、単純に2つのグラフを隣に置くイメージだ。

見出しが逆についていた話

一通り作り終えて数日後、見直していて気づいたことがある。「サイト閲覧数(GA4)」という見出しの下に、なぜかA8.netのテーブルが表示されていた。逆に「A8.net実績(手動更新)」という見出しの下には、GA4の表示回数のスコアカードが表示されている。

見出しのテキストとグラフ本体は別々の部品としてキャンバス上に置かれていて、後から見出しを追加した際にどちらがどちらの上に来ているかを確認せずに配置してしまったのが原因だった。動作上は何のエラーも出ないので、パッと見ただけでは気づきにくい。実際、数日間この状態で運用していた。

直し方は単純で、見出しのテキストを入れ替えるだけだった。ただ、この一件で学んだのは、「動いているように見える」ことと「正しく設定されている」ことは別物だという当たり前の事実だ。ダッシュボードのようにひと目で判断する類のツールほど、ラベルの正確さが数字の正確さと同じくらい大事になる。

合計値のスコアカードを追加した

もう一つ手を加えたのが、A8.netの実績を合計値で見られるスコアカード(大きな数字を1つだけ表示する部品)だ。最初は日別のテーブルしか置いていなかったが、「結局この期間で合計何インプレッションあったのか」を見るのに毎回テーブルの数字を目で足し算するのが面倒だった。

インプレッション数・クリック数・成果件数・確定報酬額それぞれについて、同じ設定のスコアカードを1つ作り、指標だけ差し替えてコピーする形で4つ並べた。データソースを正しく選び直すのを忘れなければ、数分の作業で終わる。

GA4側もページ別の内訳を追加した

表示回数の合計値だけでは「どの記事が読まれているか」が分からないので、GA4側にはページ別の内訳テーブルも追加した。ディメンション(何で分類するか)を「ページパスとスクリーン クラス」、指標を「表示回数」に設定するだけで、どのURLが何回見られたかの一覧ができる。

トップページが圧倒的に多く、個別記事の中では最初に公開した記事が最も読まれている、という結果だった。当然といえば当然だが、数字で見えると納得感がある。

手動転記という「あえて自動化しない」選択

前回までの記事で書いた「取り消せる作業はAIに、取り消せない・慎重さが必要な作業は人間に」という線引きの話は、実はこのダッシュボードにも当てはまる。A8.netの数字を自動取得する非公式な方法(画面を自動操作して数字を読み取る、など)がないわけではないが、今回はあえて手動転記のままにしている。

理由は、A8.netの利用規約でログイン情報の自動入力や、実績を不正に見せかける操作が禁止されているためだ。多少面倒でも、規約の範囲内で確実に運用できる方法を選んだ。30秒程度の作業なので、実害はほとんどない。

まとめ

無料のツールを組み合わせるだけで、「アクセス数」と「アフィリエイト実績」を1画面で見比べられる環境ができた。API連携できない部分は素直に手動に任せる、という判断も含めて、大掛かりな仕組みは要らなかった。

次回は、もう少し間の抜けた話を書く。ドメインを取得する際に、実は2つ間違って取ってしまった顛末について。