面接対策にAIをどう使っているか|企業名は伏せたまま、やり方だけ書く


前回の最後で予告した通り、今回はこのブログのもう一つの柱である転職活動の話に踏み込む。何度か書いている通り、企業名や選考の進捗は選考が全て終わるまで伏せる。今回書くのは「どうやっているか」という型の部分だけだ。

想定問答集を、会社ごとに作っている

面接対策として、会社ごとに「想定される質問と、その回答案」をまとめたシートを作っている。転職理由、志望動機、成果を出したエピソードといった定番の質問は、実はどの会社でもほぼ同じことを聞かれる。

そこで、まず全社共通で使う「土台」のシートを1つ作り、そこに転職理由や強み・弱みといった基本的な回答を整理した。次に、会社ごとのシートを作るときは、この土台をコピーした上で、その会社に固有の質問(企業研究に基づく「なぜこの会社か」など)だけを追加する。ゼロから毎回書き起こすのではなく、共通部分は使い回し、差分だけ足していく形だ。

この「土台+差分」という構造にしたことで、ある会社の面接で深掘りされて回答をブラッシュアップした場合、それを土台の方に反映しておけば、次の会社の準備にも自動的に活きる。1社ごとに完全に独立して対策していたら、同じ気づきを何度も得直すことになっていたはずだ。

面接後、AIに文字起こしを読ませて振り返る

面接そのものは自分で受けるしかないが、終わった後の振り返りにAIを使っている。面接の音声を文字に起こしたものをAIに読んでもらい、「どこが良かったか」「どこで詰まったか」を客観的に洗い出してもらう、というやり方だ。

実際にやってみると、自分では気づいていなかったクセが見えてくる。例えば、ある回では次の3つの改善点が浮かび上がった。

  1. 結論を先に言わず、背景の説明から入ってしまっている場面があった
  2. 「具体的には?」と深掘りされた質問に対して、抽象的な言葉のまま答えてしまい、行動レベルまで分解できていなかった
  3. 質問に対して、答えの構成(分解の切り口)を先に宣言せずに話し始めてしまい、聞き手に骨格が伝わりにくくなっていた

これらは面接中に自分では気づきにくい。話している最中は「うまく答えられている」つもりでいても、後から文字で読み返すと、話の順番や抜け漏れが客観的に見えてくる。

振り返りで見つけた改善点は、次の準備に反映する

振り返りで見つかった課題は、そのままにせず、想定問答集の「土台」シートに反映するようにしている。「結論を先に言う」「深掘りされたら行動レベルまで分解する」「分解の軸を先に宣言する」といった注意点を、次に使う人(つまり未来の自分)へのメモとして残しておく形だ。

これを繰り返すことで、面接を重ねるごとに、同じ失敗を繰り返しにくい状態を作れている。もちろん、実際にその場で改善できているかは別の話だが、少なくとも「何を意識すべきか」を都度言語化できているのは大きい。

AIにできること、できないこと

ここでも、以前の記事で書いた「境界線」の話が当てはまる。

  • AIに任せているのは、想定問答の土台作り・文字起こしの読み込みと振り返りの構造化・改善点の言語化、といった「整理・分析」の部分
  • 人間(自分)が担当するのは、実際に面接で話すこと・その場の判断・最終的な意思決定

面接という、後戻りのきかない一発勝負の場面そのものはAIに任せようがない。ただ、その前後にある「準備」と「振り返り」は、AIと一緒にやることで質を上げられる部分だと感じている。

まとめ

企業名も選考状況も書けないぶん、今回は抽象的な話になった。それでも、「土台+差分」で問答集を使い回す仕組みと、「文字起こしを読ませて振り返る」というやり方は、転職活動でなくても、面接や商談、プレゼンなど、人と話す場面全般に応用できる型だと思っている。

次回は、毎日投稿を続けるために始めた「今日AIに何をやらせたか」という日報形式の記事について書く。